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「不倫」をテーマにしたドラマがこんなにも流行っている理由

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最近、「不倫」をテーマにしたドラマがやたらと多いように思います。

今期のドラマ「あなたのことはそれほど」「不機嫌な果実」
をはじめとして、「昼顔」「僕のヤバイ妻」など、とにかく多い不倫ドラマ。

そして、良い意味でも悪い意味でも、不倫ドラマは話題になる傾向にあるようです。


たとえば、現在放送中の波瑠主演のドラマ「あなたのことはそれほど」では、放送回の度にSNSで大きな反響を呼んでいます。


「あなたのことはそれほど見とったら
心臓止まりそうなほど怖い。
もうみんながみんなクズで怖い(笑)」


「あなたのことはそれほどって主人公の女はストレートにクズだし
浮気相手の男はウェイ系クズだし主人公の夫はキチガイクズだし
浮気相手の妻は一見マトモに見えておそらくクズだし
見事なまでにクズしかいない」


などと、内容を賞賛しているとは言い難いコメントですが、それでも多くの人が注目していることがわかります。


芸能人の中にも、ハまっている人がいるようです(笑)

藤田 ニコル(にこるん)‏ @0220nicole 4月18日

あなたのことはそれほど
面白いwww

まさかのまさかのだ。現実だたら絶対やだけど

藤田二コル公式Twitterより)



それでは、なぜこんなにも「不倫」ネタが流行っているのでしょうか?

今回は、「不倫」をテーマにしたドラマに食いつく人達の心理について触れながら、その理由について考えてみたいと思います。

結論から言えば、私が考える理由は次の3つです。

①芸能人の不倫報道ラッシュ
②他人の不幸は蜜の味
③心のどこかで羨ましがっている



順番に説明していきますね。

①は皆さんも想定内であったと思います。
何かと世間を騒がせた芸能人の不倫報道によって、「不倫」が社会現象となり、Hotな話題となってしまったのでしょう。

②は、どういうことか。

まず「他人の不幸は蜜の味」とは、他人が不幸になったことを、不謹慎であるとは理解しつつも喜んでしまうことという意味です。
「不倫」への考え方は人それぞれですが、モラルとして考えると、一般的には「悪いこと」とされていますよね。
堂々と人前で幸せを語ることができないため、周囲から見る限りは「不幸」や「苦しい」といったイメージが強くあるのではないでしょうか。

そして「不倫ドラマ」での、主人公が不倫によって苦しみもがく「不幸」な姿を見ることで、不謹慎にもテンションが上がってしまう人が多いのです。
まさしく、「他人の不幸は蜜の味」の原理です。

え、性格悪くない?と思う人もいるかもしれません。
でも考えてみてください。
ただ主人公がモテまくるドラマよりは、主人公が困難や不幸と立ち向かうドラマの方が、遥かに面白いと思いませんか?


たしかに、友人や知人の不倫話を聞いて喜んでいるのであれば、相当の性格の悪さです(笑)

でも、「不倫ドラマ」なら、「フィクション」、作られたものであるということが暗黙の了解となっているため、ノープロブレム。
女優の演技やリアルな脚本によって、現実感・スリルを感じられながらも、自分は何のリスクも負わずに遠見の見物ができる、快適な状況であるのです。

実際、「不倫は良くないよ」という否定派の人であっても、不倫に対して少なからずの興味はあるはず。
そう、社会的に「悪」とされている事象に関しては、多くの人が「怖いもの見たさ」からか興味津々なのです。

自分の生活と遠くかけ離れているからこそ、退屈な日常からの現実逃避や、女子会のネタとして、「不倫ドラマ」はウケるのです。


続いて、③心のどこかで羨ましがっているについて考えてみましょう。

え?不倫が羨ましい?ありえないんですけど!
普通はそう思いますよね(笑)

たぶん、「羨ましい」と自覚している人は多くないと思います。
だって、「不倫」自体に羨ましいと感じている、というようなわかりやすい感情ではないのですから。

それでは、何が羨ましいのでしょうか?

やや話が逸れますが、私は最近不倫をテーマにした「ふれなばおちん」という漫画を読んでかなり心が動かされました。
そして、ある点においては、「羨ましい」と思ったのです。

その漫画は、子ども二人と夫と絵に描いたように幸せに暮らす主婦(主人公)が、ある男性と出会い、恋に落ちていくというストーリー。
主人公は、「家族第一」に生きてきたからこそ、男性への恋愛感情に何度も蓋をしようとして苦しみます。
相手の男性も、主人公に本気の恋をしているからこそ、主人公の幸せを壊したくないと葛藤します。

よくある不倫の「ドロドロ」(セックス・妊娠)などは一切なく、「両想い」なはずの男女は、作品(全10巻ほど)の中で一度も関係を持っておらず、キス2・3回、手を繋ぐ、ハグしかしていないというのも見所。
相手に心から惚れているからこそ、まるでガラスに触れるかのように大切に大切に、愛し合っていたのです。


私がこの漫画を読んで、なにに「羨ましい」と感じたのか。
それは、まさに「大切な家族とのかけがえのない幸せを壊してしまうかもしれないリスクを分かっていながらも、相手への想いを止めることができずに、もがき苦しむ」男女二人の「純愛さ」「想いの強さ」に対してでした。


そして、そんな想いの強さに衝撃を受け、羨ましいと思うと同時に、
(その時は彼氏とは円満であったはずなのに、)自分と彼氏はどうなんだろう。ここまで想いあっているのかな?
と、軽く悩んでしまいました(苦笑)


「不倫ドラマ」を見ている人達は、主婦や学生、OL、サラリーマンなど様々で、置かれた境遇はみんな違うはず。
でも、それぞれが色々なリスクや困難を抱えながら、必死に生きているという点では同じです。

そのような中で、「全てを捨てる覚悟で、相手に捧げる」という不倫ドラマの主人公を見ていると、
現実世界では自分には絶対できないことだな、と思いつつも、そこまで相手に夢中になれる恋愛をしている主人公が、「羨ましい」と感じるのです。

※誤解しないでいただきたいのは、これまで話してきた「羨ましい」という感情は、「自分もそうなりたい」というよりは、「自分とは違うものであると分かった上での、ないものねだり」的な意味での感情です。


さて、今お話しした3つの心理、共感できる部分はありましたでしょうか?

不倫はときに他人を深く傷つけてしまったり、大切なものを壊してしまうリスクがあるものですが、一口に「良い」「悪い」と判断することはできません。

でも、当事者としてではなく、「ドラマ」として不倫を見てあれこれ言う人達の心理は、今回紹介したようなものではないかと私は思うのです。
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